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小説サイトにGoogle AnalyticsよりMatomoアクセス解析をおすすめする理由

Google Analyticsのリファラースパムが酷い

WordPressで小説サイトを構築している方の大半は、アクセス解析にGoogle Analyticsを導入されていると思います。

しかし、近年、リファラースパムやボットによるデータ攪乱がひどくないですか?

一説によると、解析用のトラッキングコードをheaderから収集して、総当たりで攻撃をしかけているそうです。
UA-○○○○○-1、UA-○○○○○-2、UA-○○○○○-3…という感じで総当たりすれば、どれかにはヒットしますしね。

私もGoogle Analyticsのフィルタで排除していましたが、毎日、異なるリファラースパムがやってきて、その度にフィルタ設置するのも超面倒でした。

最近では、見慣れぬhtmlページを勝手に仕込んで(サーバーではなく、データ上に)、ページビューや滞在時間などをめちゃくちゃにする、手の込んだスパムも登場して、正直、何の役にも立たない解析に成り果てました。

数時間の間にトップページだけ数百もアクセスがあったり、誰も興味を持たない泡沫記事に100以上のダイレクトのアクセスがあったり。到底、素人の手で対処できるものではありません。しぶしぶトラッキングコードを変えて、タグを設置しなおしても、10分後にはリファラースパムが連続アクセスする有様で、もうこれは逃れられないと観念。

WordPressの防御プラグインもいろいろ試しましたが、結果は同じ。
メールフォームやコメント欄、悪質なログインなどはブロックできても、リファラースパムだけはどうにも防ぎようがないです。

↓ ページビューの一位が存在しないhtmlってどういうこと??

Google Analyticsのリファラースパム

↓ こういうのが毎日、異なるドメインで大量にアクセスする

Google Analytics リファラースパム

アクセス解析をMatomoに変える

そこで試したのが、オープンソースのアクセス解析プラグイン Matomo 以前の名称は piwik です。

アップロードするファイル数は約46MB、決して少なくないですが、数年前とは比べものにならなほど作業が簡素化され、データベース名などを間違えなければ、5分で開設できます。

設置方法については、こちらのサイトに詳しく解説されていますので、この通りにすれば大丈夫です。

MATOMO(旧Piwik)のインストール方法から設定まで徹底解説(アフィリエイトブログの始め方-月収100万円稼ぐまでの道のり)

ファイルのダウンロードは https://matomo.org/download/ から。

Instlation guid がマニュアルですが、英語が苦手な方は上記サイトに記載されている通りにやれば大丈夫です。

ざっくり言えば、「ファイルのアップロード」→「データベース名、ユーザー名、パスワードの入力」、それだけです。

MATOMO インストール画面とドキュメント

またWordPressユーザーには、Matomo専用のプラグインもありますので、管理画面でデータ表示したい方はこちらをご利用下さい。

WP-Matomo (WP-Piwik)

Matomoインストールのコツ

手順は次の通りです。一番手間がかかるのは、FTPを使ったファイルのアップロードです。容量=46.7MB(エクスプローラのプロパティ)

1. データベースを作成する
2. サーバー情報、データベース名、データベースのユーザー名、パスワードをメモしておく
3. FTPを使って任意のディレクトリにアップロード。バイナリモードで転送する
4. マニュアル通りにデータベース情報を入力する

1. データベースの作成

通常の手順でデータベースを作成。

ただし、エックスサーバーの場合、WordPressをインストールしなければ、使用中であることを示す[*]のマークが付かないので、後々、うっかり削除してしまわないよう、分かりやすい名称を付けることをおすすめします。

メモしておくのは、データベース名、データベースのユーザー名(アクセス権所有ユーザ)、ユーザーのパスワードです。

データベース名とユーザー名

サーバー情報を求められますが、エックスサーバーの場合、管理パネルに表示されるサーバー情報ではありません。

コレではありません↓

管理パネルに表示されるデータベース名とユーザー名ではない

phpMyadmin の上段に表示される、こちらの名称です。私はこれが分からなくて、データベースへの接続エラーを生じました。
何度もエラーを出すと、エックスサーバーからシャットアウトされるので、気を付けて下さい。

上段に明記されたサーバーの名称が正解

phpMyadminのデータベース名を入力

もしかしたら、私の環境だけかもしれませんが、データベースの接続エラーを出した場合は、たいてい、サーバー情報が間違っていると思います。

3. FTPでファイルをアップロード

FTPでファイルをアップロードする場合は、FTPに備え付けの「ホームページ転送モード」とか「同期モード」などを利用しましょう。一つでもファイルが落ちると動作しません。

転送する際は、必ずバイナリモードに設定して下さい。「自動判定」では、config.ini などにエラーを生じることがあります。

FTP転送はバイナリモードが必須

ディレクトリ名は何でもOKです。

FTP転送

ファイルのアップロードが完了したら、念のため、robots.txt でボットを遮断しましょう。

User-agent: *
Disallow: /インストールしたディレクトリ名/

4. マニュアル通りにデータベース情報を入力する

データベース情報に間違いがなければ、とんとんと進みます。

もし、エラーが表示されても、メッセージに従って修正すれば、上手くいきます。ファイルが正常にアップロードされていれば、めったなことは起きないはず。

サイトURLがSSLでhttps:// に設定している場合、画面下方にメッセージが表示されると思います。

ここをクリックして下さい、みたいなメッセージに従ってクリックすれば、自動的に解決されますので、ご安心を。(ここはキャプチャを取り忘れました)

Matomoの分かりやすいビジターログ

まずはデフォルトの状態でスタート

あとはガイダンスに従って、サイト名やURL、管理者、ログイン情報などを一つずつ設定します。

設定する箇所が多いので、最初は戸惑うかもしれませんが、まずはデフォルトで開始して、要領が分かってきたら、少しずつ自分仕様にカスタマイズしましょう。

管理画面のメニュー

WordPressと同じようにプラグインをインストールして機能を拡張することもできます。

最初におすすめしたいのがBot Tracker

全体の設定メニューから『プラグイン』を選択し、設定画面を下方にたどって、『新しいプラグインをインストール』をクリックします。

プラグイン管理メニュー

プラグインのインストール

プラグインの一覧が表示されますので、Bot Trackerを探して、インストールして下さい。

青いボタンに値段が表記されているもの以外は無料です。

BotTrackerのインストール

インストールすれば、『システム』にBot Trackerのメニューが追記されるので、そこから詳細設定をします。

BOTトラッカーの詳細設定

訪問者のプライバシーを守る

訪問者の個人情報の取り扱いは年々厳しさを増しています。

ユーザー情報が丸見えになるのは、解析する側も気分のいいものではありません。

『プライバシー』→『データの匿名化』で、IPアドレスは匿名に設定することをおすすめします。

トラッキングデータの匿名化

こちらは、ユーザーIPアドレスの下二桁を 0.0 に設定し、匿名性を高めています。

ユーザーのIPアドレスのマスク

他にも細かな項目がありますが、まずはデフォルトの状態で使ってみて下さい。

閲覧の流れを確認したいだけなら、匿名IPで十分です。

またユーザー情報やアクセスデータも自動削除することをおすすめします。データの軽量化にも繋がります。

単純に、ページビューやダウンロード数だけ確認するなら、日々のレポートで十分です。

Matomoでわかること

多分、小説サイトで一番気になるのは、読者さんの導線だと思います。
どのページを、何分ぐらい読んだか、商品リンクの参照やダウンロードはしてくれたか、といったことです。

Google Analyticsの場合、各投稿のページビューは分かっても、導線までは見えにくいですよね。

また、商品リンクの参照(クリック)や、無料サンプルのダウンロードなど、ユーザーイベントは、Google Analyticsでも取得はできますが、プラグインを導入したり、解析コードをカスタマイズする必要があるので、初心者にはなかなか敷居が高いです。

Matomoの場合、デフォルトでデータを取得してくれるので、便利です。

たとえば、皆さんが一番知りたいだろう、ビジターログ。

アクセス経由、利用中のデバイス、閲覧されたページ、滞在時間などが一目瞭然です。

ビジターログで詳細なページ閲覧の記録がわかる

ビジターのプロフィールも、一応、一人一人が独自IDで分類されますが、匿名IPの為、どこの誰かは全く分かりません。
独自IDも、リピートの有無を調べるのがメインで、個人情報を特定する為のIDではないです。
小説サイトなら、何がどれくらい読まれたか、ダウンロードや商品リンクのイベントは発生したか、が一番重要ではないでしょうか。

ビジターのプロフィール

またビジターログのフィルター機能で、メインコンテンツの動向も分かります。

たとえば、当サイトは、/morgen/ というディレクトリに小説コンテンツを置いていますが、アクションURLにmorgenを「含む」に設定して、フィルタリングをかければ、メインのコンテンツがどんな風に読まれたか、正確にトラッキングすることができます。

フィルタ機能には、イベント、リファラー、最初の訪問からの日数、滞在時間など、細かな設定が可能です。

Google Analyticsの場合、漠然としたページビューや滞在時間しか分かりませんが、Matomoなら、目的のコンテンツにフォーカスして、滞在時間やリピート率などが割り出せるので、PV数よりも、熟読率、リピート率重視の方には、よりモチベーションアップに繋がるのではないでしょうか。

ビジターログのフィルター機能

ビジターログのフィルター機能

『行動』では、ページビュー、入り口&出口ページ、サイト内での検索、ダウンロード、外部リンクへのジャンプなどが把握できます。

行動のトラッキング

『集客』では、検索エンジン経由、ソーシャル経由など、訪問者がどこから来たかを表示。

集客の情報

『ビジター』では、訪問者の使用しているデバイスやブラウザ、滞在時間などが分かります。

ビジター情報

たとえば、外部リンクのクリック。これはAmazonの商品ページにジャンプしています。
どの記事からジャンプしたか一目瞭然ですね。
小説サイトで販売を主目的にしている場合、プロモーションの参考になると思います。

Amazon商品リンクにジャンプ

別のチェック項目ではリスト化。

外部リンクがクリックされた一覧

こちらはダウンロードの履歴。
データは画像リンクですが、当サイトはズーム機能を導入しているため、画像拡大=ダウンロードとしてカウントされているようです。
画像のパクリが気になる方にも参考になると思います。
小説サイトで無料サンプルを配布している方にも状況把握に便利ですよ。

ダウンロードのクリック

ページをたくさん見てくれた人は、どこからどこへ移動したかも一目瞭然。

小説サイトで、連続シリーズを掲載している方にも参考になりますね。

最初の1ページで離脱されるのはショックも大きいかもしれませんが、これも修行のうちですよん。

何十ページも見てもらえたアナタは、おめでとうございます。

ページのアクセスログ

コンテンツより導線が大事かも

Google Analyticsを導入しなければ順位が下がる?

気になるのは、Google Analyticsを導入しなければ、SEO的にどうよ、という点だと思います。

しかし、Google Analyticsは、あくまで解析サービスであって、導入しているから上位表示される、というものでもありません。

実際、Google Analyticsを導入していなくても、上位表示されるページはたくさんあります。(公的、プライベート、かかわらず)

海外ユーザーでも、I don’t use Google Analytics を宣言している方は少なからず存在し、理由を見ると、Google Analyticsの主目的は、サイト運営者に利便を提供することではなく、ネットユーザーの行動を追跡する為のツールであり、サイト運営者やユーザーの利便性は二の次、とのことでした。

そりゃそうですよね。

サイト運営者に「便利だよ、アクセスアップするよ」と促して、世界中の全てのウェブサイトにGoogle解析タグを設置すれば、運営者が知る以上のことを、Googleは把握することができるのですから。

それなら、Matomoを使っているサイト運営者だって、ユーザー情報を取得している時点で同罪じゃないか、と思うかもしれません。

しかし、グローバル支配に利用するのと、個人商店が顧客管理に利用するのでは、まったく重みが違いますし、少なくとも、個人サイトの運営者がユーザー情報を売買して巨利を得ることはないでしょう。第一、Matomoはキーワードの取得もできませんし(キーワードに関するポリシーはGoogle Analyticsと同じ)、デバイスやブラウザの情報が分かったところで、一般のサイト運営者には何のメリットもありません。せいぜい、よく使われるデバイスに併せてサイトデザインを改良するだけの話です。また自サイトの「保湿クリームのレビュー記事が上位表示された」からといって、使用されたデバイスや滞在時間が記載された程度のユーザー情報を誰が欲しがるのか、という話です。

大規模なeコマースを手掛けたり、SEOそのものを売りにしている業者ならともかく、小説だの、イラストだの、個人が細々と運営しているようなサイトで、Google Analyticsなど何の意味もないし、かえって、リファラースパムや漠然としたPVデータに振り回されて、時間を無駄にするだけではないでしょうか。

その点、Matomoは、創作のページをたくさん閲覧してくれたとか、無料サンプルをダウンロードしてくれたとか、小市民的な悦びに溢れていますので、Google AnalyticsよりモチベーションUPに繋がると思います。

ファイルをアップロードしたり、データベース名を入力したり、設置にはちょっとばかり手間はかかりますが、日々リファラスパムに苦しめられている方、本当に求めるデータが得られないとお悩みの方は、これを機会にMatomoに乗り換えてはいかがでしょうか。

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ニムロディウムという架空の金属元素を中心に、鉱業、海底鉱物資源、深海調査、海洋情報ネットワーク、建築&デザインなどをテーマに描く人間ドラマ。水深3000メートルに眠るニムロディウムの採掘は世界を変えるのか。生の哲学を中心に海洋社会に生きる人々の願いと攻防を描きます。Google Driveにて無料サンプルPDFも配布中。

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