仕事と人生

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今成すか、永遠に成さないか ~決断と意思の強さが成功裏に導く

アステリアの大海原を前に、海中技術の困難を思い知ったアルは、長年かけて練り上げた海底鉱物資源の採掘計画について断念しかけるが、今成すか、永遠に成さないか(Nunc aut numquam)を自身に問いかけ、決意を新たにする。愚かな二番手は永久に一番手の尻をを舐め、何を見せても二番煎じと嘲られるだろう。

何を得ても満たされない嫉妬と競争心 人間としての誇りはどこへ? 

オリアナはプリンセスのようなエリザベスに嫉妬し、持ち物でも生き方でも彼女に勝とうとするが、何をやっても満たされない。子守を口実にヴァルターに接近するが、逆に「良心に逆らってまで、あっちのルールに迎合しようとは思わない。自分がやらないことを言い訳するな」と諫められる。

新しい価値観を受け入れることが人生を変える ~自分を信じてこそ

円環の海洋都市『リング』という画期的なアイデアを持ちながら、恐れと不安から自身に自信が持てないヴァルターに、上司で未来の義父でもあるアルは新しい価値観を受け入れ、何事もとことん考えてみることが人生を変えると助言する。

デザインとは精神の具象 アイデアの対極は『無』 無駄と決めつけずに考える

アンビルトアーキテクトの第一人者である社長と面談した彼は、実作されないデザインにも価値はある、肝心なのは精神の具象だと教えられる。自身のアイデアに一つの可能性を見出しながらも自信を持てない彼に、恋人は『アイデアの対極は無である』と示唆する。

宇宙の片隅の一期一会 ~発見は己の内側からやって来る

深海調査の視察に訪れたファーラー社長は「深海で何を目にしても、見て見ぬ振りをしろ」とヴァルターに迫る。科学の良心の狭間で揺れる彼に、元上司のランベール操縦士長は「その場に行けるのは一度きり」と宇宙の片隅の一期一会の大切さを説く。

この会社で働いていると胸を張って言えるのか ~経営者の倫理と法令遵守

海洋調査が進む中、ファルコン・マイニング社のファーラー社長が視察にやって来る。自社の従業員もモノとしか思わぬ態度に、あんたの会社に『わたしはマイニング社で働いています』と胸を張って答えられる従業員がどれだけいるんだとヴァルターは詰め寄るが、ファーラーは決して考えを変えようとしない。

存在理由などなくても、とりあえず生きてみる ~自分を誇れるように~

一流IT会社に就職したものの、アッパーな雰囲気に馴染めず、周りから浮いてしまうプログラマのゾーイ。些細なことでヴァルターと口論になり、会社を飛び出してしまう。ゾーイと一緒にランチを取りながら、意味がなくても生きている深海の生物に喩えながら彼女を励ます。

One Heart, One Ocean 海に生きる人々の願い ~立場や思想を超えて

それぞれが利益や幸福を追い求めるにしても、共同体には一つの目標が必要だ。どんな社会を作りたいのか、何を目指すのか。だが、今のアステリアには個々を繋ぐ理念がない。そんな中、アニバーサリー・ケーキに描かれた『One Heart, One Ocean』のメッセージに目を見張る。これこそ海洋社会の未来を示す標語だった。

それでも人生はいいものだ 。もう一度生きてもいいと思えるくらい

過食症による超肥満から心臓発作に倒れたダグは、採鉱プラットフォームの引退を余儀なくされる。家族もなく、恋人もなく、人生の大半を仕事に捧げながらも、見舞いに訪れたヴァルターに「それでも人生はいいものだ」と前人未踏の採鉱システム完成の充実感を語る。

一つの人生に、一つの目的 人はみな深海に眠る鉱物資源  

採鉱システムの接続ミッションを完遂して、プラットフォームは歓喜するが、念願の本採鉱を達成したというのにアルの表情は冴えない。なぜなら海底鉱物資源の採掘は世界の構図を変えるほどのインパクトを持つからだ。アルは預言者エレミヤのように未来を憂いながらも、人生に目的をもつ尊さと、人はみな深海に眠る鉱物資源のように可能性に満ちていることを説く。

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