時間の管理は大人の証・SEIKOの入学・卒業祝い

私が子供の頃、入学・卒業祝いに「腕時計」というのが定番でした。

腕時計をすると、ちょっと大人になった気分で、お祝いに「人生初めての腕時計」を買ってもらった子は、自慢げに銀のチェーンベルトを袖口から覗かせていたものです。誰かが時間を気にすれば、これみよがしに袖口をまくって、「んーとね、今、午後四時前」とかチェックしてね。

確かに「時間が管理できる」というのは、一歩成長の証かと思います。

子供には時間の観念がない。

午後五時からサッカーだから、午後三時には家に帰って、一時間勉強して、腹ごしらえして、午後四時半には家を出なきゃ・・という算段がない。

目の前に愉しい事があれば、いつまでもそれに浸り、次の予定も、周りの都合もお構いなしに、遊び、食べ、TVに見入ってる。

そういう面で、親に言われてなくても「自分で時間の管理ができる」というのは、確かに大きな成長の証であるように思います。

今は「入学・卒業祝いに腕時計」なんて時代遅れでしょうし、そもそも腕時計をする人自体少なくなっているんじゃないでしょうか。時間の確認もスケジュール管理も携帯電話があれば事足りますしね。

そういえば、ずーっと以前、松田聖子ちゃんが時計ブランド『SEIKO』のCMに出ていたような記憶もありますが、今はやっぱり腕時計よりスマホなんでしょうね。。

なんにせよ、時間の管理は大人でも難しい。

うっかりすると、いつまでもダラダラとネットサーフィンやってたり、実にくだらない事に時間を費やしたり。

「時は金なり。人生は時間によって作られるから」

という言葉を実感するのは、人生半ばに差し掛かってからかもしれません。

また、『時間』に対する思い入れは、人生に対する愛着に比例します。

やりたい事もなく、生きている意味もない、現在も未来もどーでもいいわ、という人にとって、時間なんて、ただただ無為なものでしかない。

昼寝で一時間潰そうが、ネットで五時間潰そうが、どうでもいい話ですからね。

ある意味、時間の重みを身に染みて、自分できっちり管理ができるというのは、健全な自己愛の証かもしれません。

自分自身も、人生も、大事と思えばこそ、一分一秒を無駄なく、、という気持ちになるわけですしね。

自分を大事に思えない子供に「規則正しい生活」とか「だらだらするな」とか言っても通じないだろうし、そもそも「時間を大切にする」という意味さえ分からないかもしれない。

そう考えれば、「午後五時に○○、午後六時から○○」と、自分で予定を立てて、時間を管理できる子供って、それが漫画であれ、友達との約束であれ、けっこう人生を楽しんでる方だと思います。

傍目には「勉強せえへん」で不満もあるだろうけど、無目的にだらだら時間を潰すことを思えば、「見たい番組」「読みたい漫画」「寝る前に音楽」と、自分なりにやりたい事がハッキリして、なおかつ24時間の使い方を意識しているということは、心が充実している証ですからね。

周りを見回せば、不公平に感じることもいっぱいありますが。

時間だけは、一日24時間、万人に公平に与えられますから。

そんでもって、悦びも、幸せも、成功も、お金も、時間から生まれますから。

自分大事に思う気持ちがある限り、一分一秒、大事に使って下さい。

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。趣味はドライブと登山。