あなたに「さよなら」を言ってくれる男性は優しい

恋愛における男性の優しさや誠実とは何か──と問われたら、女性の人生に対してどれだけ思いが及ぶか、という点に尽きると思います。

中学・高校生のお付き合いならともかく、20代、30代になり、結婚適齢期と呼ばれる年頃になれば、男女の関わりに『結婚』の二文字が浮かんでくるのは当たり前、さんざん深い付き合いをしながら「そんなつもりじゃなかった」で言い逃れるのは分別のある男のやることではないし、そこまで女性の立場や気持ちに思い及ばないのは中身が子どものまんまと言わざるをえません。

自分にその気がないなら一日も早く決断し、相手に新しい出会いが訪れるよう心を配るのが本物の優しさというもの。

だから、あなたをどうしても愛せない、結婚相手として見られない、と分かった時、あなたの目を見て自分の本音を伝え、頭を下げて別れを告げてくれる男は上等なのです。

誰だって悪者にはなりたくない、まして女の子を傷つけて泣かしたなど、普通の男性なら耐え難いし、そんなに好きじゃなくても一緒に食事したり、あれこれ世話やいてくれたり、できればエッチもさせてくれる女の子は適当にキープしたいですから。

二人の関係がこじれて、とうに気持ちも醒めているのに、「友達として連絡を取り合うのは構わない」とか「たまに食事するぐらいならOK」とか、女の子に希望をもたせて、ずるずる長引かせる男にロクなのいないです、本当に。

そして、煮えきれない男にいつまでも未練と期待を寄せて、いちるの望みにすがっている女の子も、どんどん色あせていきますよ。

「愛される」ということは、かまってもらうことではないです。

男性があなたの幸せを願い、あなたにとって最善の選択をしてくれることです。

それが「結婚」という場合もあれば、「別れ」という選択もある。

愛すればこそ「今ここで別れた方がいい」という決断もできるのです。

あなたにとっては非常に辛い結末かもしれませんが、男性があなたの将来や幸せを考えての決断と分かれば、いずれその態度に感謝できるようになるでしょう。

誠実な男性の「No」は、あなたの未来を新たに開きこそすれ、あなたの魅力や存在を全否定するものではないのです。

何を聞いても返事をにごしたり、一方的に連絡をたったり、ケータイに一行だけ「別れたい」とメールを送ってきたり……きちんと「さよなら」を言えない男性は決して少なくありません。

そんな中、言いにくいことでも、自分の気持ちをちゃんと言葉にして伝え、あなたが目の前でわっと泣き出しても取り乱すことなく、男らしく頭を下げて決着をつけてくれる人に出会えたことを、もっと誇らしく思いましょうよ。

その人とはダメだったけど、世の中にはこういう男らしい人もいるのだ、私は一時でもそういう人と関われたのだ、ということを、明日への希望にして欲しいと思います。

きっぱり振られた女より、都合よく使われて、何年もズルズル振り回されている女の方がもっと哀れです。

sanmarie*comに掲載。

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。趣味はドライブと登山。