男は知っていることを言い、女は人を喜ばせることを言う 。・゚・(´∀`*)゚・・

男は知っていることを言い、女は人を喜ばせることを言う 。・゚・(´∀`*)゚・・

男性は知っていることを言うが、女性は人を喜ばせることを言う。

エミール〈上〉 (岩波文庫)

正直、話合いほど不毛なものはないと思っている。

話して分かるぐらいなら、いちいち説明せずとも分かっているはずだし、言葉を尽くして説明しても通じないから、いつまでも平行線なのであって、何でも話し合いで解決するぐらいなら、この世からとおに戦争も痴話げんかもなくなっているだろう。そして、そのことを、結構、いろんな人が言っている。表現こそ違うけれど、言いたいことは皆同じ。考えの違う人とは距離を置け。その一言に尽きる。なまじ相手と善性を過信し、馬でも空を飛ぶかのように期待するのが間違いのもとなのだ。

それは男女間の話合いにも当てはまる。

膝をつき合わせ、いいムードで話しても、最後には互いに失望するのは何故か。

それは、男性は知っていることを言うが、女性は人を喜ばせることを言うからだ。

正義の基準が全く違う。

たとえば、一つの過ちについて、男性はずばり問題の箇所を指摘するが、女性は違う。

いかに相手の尊厳を傷つけないかを前提に慎重に言葉を選ぶ。

さながら自動車整備工のように、「このワイパー、曲がってます」と、本当のことを正直に言う男性は、たいてい女性に嫌われる。

女性はワイパーが曲がっていても、それが自分のせいとは思いたくないし、また相手のせいにもしたくないと思っている。

ワイパーの弯曲を指摘することは、その両方の落ち度であると責めることに他ならない。

だから、女性は男性に対して、あなたには思いやりがないと責める。

男性にしてみたら、ワイパーの曲がりを直すことが、問題解決への道なのだが。

こうした、男性は知っていることを言うが、女性は人を喜ばせることを言うという価値観の違いがある限り、車のワイパーはいつまでも曲がったまま、たとえ、真っ直ぐな新品のワイパーに取り替えても、女性は男性が無遠慮にワイパーの曲がりを指摘したことを根に持ち、恨みをつのらせていくだろう。そして、男性は、なぜ女性が怒っているのか、まったく理解できぬまま、次は「タイヤの空気圧が減っている」と指摘して、再び喧嘩になるだろう。

男女は決して話し合うべきではない。

また問題を乗り越えようとするのも間違っている。

正解は、ワイパーが曲がっていても、見て見ぬ振りをする。

そして、ワイパーの曲がりに気づいたら、気づいた人が速やかに取り替え、誰のせいにもしない。

たとえワイパーを曲げたのが、どちらかのミスとしても、それを言ってはいけないし、相手の欠点について、見て見ぬ振りができるのが、真の夫婦の知恵というものである。

……と

ジャン・ジャック・ルソーが啓蒙したかは知らないが、『男性は知っていることを言うが、女性は人を喜ばせることを言う』というのは、けだし至言である。

もし、あなたが、まだ男女間の問題が話合いで解決すると幻想を抱いているとしたら、あと20年は離婚の危機にさらされるだろう。

昔から言うではないか。

愛とは一種の鈍さ、と。

ジャン・ジャックルソーの『エミール』とNHKドラマ

むかーし、『エミール』という少年が登場する、子ども向けのドラマがあったはずなのだ。

いたずらしては、お爺さんに「エミール!」と叱られ、森に走って逃げるという、海外の吹替版ドラマと記憶する。

それがジャン・ジャック・ルソーの『エミール』を下敷きにしたものかは知らないが、ベルばらファンなら一度は読んでおきたい啓蒙の書だ。

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この一文は、『ことばの花束―岩波文庫の名句365 (岩波文庫別冊) 』にも収録されています。

私の中学時代の愛読書でした。

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