太陽が海の恋人なら、月は海の守り神。
夜の海を照らすのは、闇夜に輝く月だから。

星が旅人を導くように、月はその航路を照らして守る。
もし夜に月が無かったら、たちまち暗がりに迷うだろう。
あれは昼の中では用をなさないが、夜には無いと困るのだ。

そんな光のしずくが、夜の底で、輝く白い珠になった。
真珠の言葉は、『純粋無垢、健康』。

宝石というよりは、魂の結晶。 
胸の底に落ちた涙が固まって出来たような。

磨き抜かれた人の心は、真珠のように美しい。
それは昼の日中には目立たないけれど、夜に迷えば、明るく映えて見えるのだ。

この世には、闇に落ちてはじめて分かる美しさがある。 

真珠は、そんな人の心によく似ている。