愛の本質は、愛が終わる時に分かる

愛の無い人だったからこそ、私は掛け値なしの想いをあげた。
そして、それを、あの人は心から受け取り、大事にしてくれた。

私はあの人に、自分の想いが偽りでないことを証さねばならない。
あの人が、私の想いを心底信じ、自分のものにしてくれて初めて、私の想いも生きるのだから。
あの人の想いが続く限り、私も降りるわけにはいかない。
自分の孤独や苦しさを押し殺しても、この想いを貫きたいと思う。
貫いたところで、何も無いのは分かってる。
……分かってるけど、全てを無駄にしたくないのだ。

愛の本質は、愛が終わる時に分かるという。
ならば私も最後まで見届けたい。
この出会い、この想いが、“何もの”であるかを。

たとえ、それが無意味なお祭り騒ぎだったとしても、 私はそこからまた何かを学べるはずだから。

人を愛せた自分を誇れるはずだから。

記 1998年秋

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。
※ 現在、制作巣ごもり中につき、ほとんど更新していません。