愛という名のエゴイズム

「お前、愛はないのかい?」

「誰に対して」

「家族に対してだ」

「あるよ。でも、それとこれとは別問題さ。愛と生の行き先は必ずしも一致しない。愛が惜しみなく奪うなら、生は惜しみなく踏み越える。それが俺の哲学だ」

「何が”哲学”だ、ただの身勝手じゃないか」

「身勝手というなら、父さんの愛もたいがい身勝手だと思うよ。まさに愛という名のエゴイズムだ」
三番街にピアノが鳴ったら

Morgenrood 曙光

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。趣味はドライブと登山。