存在理由と深海の生き物

なぜ 人間だけが
自分は無意味などと思うのだろう

深い海の底を覗けば
何のために生きているのか分からないような
生物がごまんといる
誰に知られることなく
息づいているような生き物が

その一つ一つが
何のために生きているのかと疑いだせば
生命(いのち)なんて
この世からすべて死に絶えてしまうだろう

噴き上げる熱水の側で
硫化水素の中で
彼らは生きるために
生きる

人間だけが生を疑い
自らを無意味と思う

こんな海の底にも
生きている命があるのだけれど

Morgenrood 曙光

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。趣味はドライブと登山。