darkness 闇もまた優しい – Respiration Ⅰ-

陽が当たりそうで 当たらない
そんな暗闇を生きている

生きることに意味があったのは
言葉も知らぬ 無垢な頃

何が私を変えたかは
もう遠い昔のことなので
語る気にもなれない

せいぜい
渇いた道すがら
蜃気楼のように
夏の陽を思い出すぐらいで

…そうして私は 幾度も闇に落ちる
悲鳴など上げもせず
落ちて行く

闇もまた優しい
すりきれた私には

希みを持つことも
忘れさせてくれる

初稿:2000年秋

Morgenrood 曙光

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。趣味はドライブと登山。