好きなアルファベットは何ですか? 言葉こそ世界の扉

皆さんには好きなアルファベットがありますか?

映画「フィフス・エレメント」では、主人公のブルース・ウィルスが、地球を救う“至高の存在”、美女リールーに「地球の歴史をどこまで学んだ?」と尋ねるシーンがあります。

リールーが、「『V』まで」と答えると、「ああ、『V』はいい。いい言葉がたくさんある。Victory、Vintage、Very Beautiful……」と彼は答えます。

映画の見所はたくさんありますが、一番印象に残ったのがこの会話でした。

言葉に興味を持ち始めた子供が《あいうえお積み木》を片手に、「アサガオの『あ』、イヌの『い』……」と文字を覚えていく過程を思わせるからです。

幼い子どもにとって、言葉は、最初は無意味な文字の羅列でしかないけれど、やがて意味を成し、その一つ一つを手がかりに世界を知っていきます。

三重苦のヘレンが「Water」から全てを理解したように、言葉こそ知恵の扉、そして人類の英知の結晶です。

好きなアルファベットは何ですか、と聞かれたら、私は迷わず『L』と答えます。

『L』には、いい言葉がたくさんあります。

Life、Lord、Laurel、Light、Lady、Liberty、Luna、Love。

ちなみに、ドイツの人文学者J・G・ヘルダーの墓碑銘には、

Licht (リヒト:光) Liebe (リーベ:愛) Leben (レーベン:命)

と刻まれているそうです。

初稿:99/04/19(月)

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。
※ 現在、制作巣ごもり中につき、ほとんど更新していません。