NOVELLA

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人は二度生まれる。一度目は存在する為に。二度目は生きる為に。

“その日”まで、俺は小さな殻の中の住人だった。 世界は既に存在していたけれど、まだ俺のものではなく、そこに含まれる様々な事象も、遠い影でしかなかった。 「生きること」への希求と、「自分であること」への渇望。 「自由」への憧れと、「未知なるもの」への不安。 世界はすぐそこにあるのに! 硬い殻が俺と世界 […]

人間の意思より運命が強いというなら、運命よ、お前の好きにさせてやる

運命の前には、人間の意思など何の役にも立たない。揉まれ、流され、常に人の望みを打ち砕く。それほどまでに人の努力を嘲笑い、意のままにはさせぬというなら、運命よ。お前の好きにさせてやる。生かすも殺すも、お前の望み通りにすればいい。これまで、どれほど苦しくとも、人生の舵から決して手を離したことはなかった。強い意思をもって幾多の波を乗り越えてきた。だが、その根比べも終わりだ。人間の意思より運命が強いというなら、お前の成したいようになってやろうじゃないか。

技術の真価は、それを持つ人間の思想に支配されている(本田宗一郎)

人間は牙と毛皮の代わりに、手と頭を与えら選れた。 厳しい自然を生き抜く為に、「考える力」と「作り出す力」を授けられた。 それは生存の為の手段であり、進化のための道具である。 しかし、時にそれは種を脅かす凶器ともなる。 我々は常に選択せねばならない。その力を何処に向け、何のために使うかを。 初稿:19 […]

涙 ~いつの頃からか 僕は自分の気持ちを話すのが苦手になった

僕はうかつにも涙を流してしまった。 靴の先が丸くにじんだ。 西日の当たる通勤電車。 人の顔はみなどこか優しい。 自動扉にもたれながら、 僕は流れるプラットフォームを見つめる。 涙でぶざまに濡れても、誰も気にも留めない。 話しかける人さえ、ない。 気楽といえば気楽だが、 自分がまるで実体のないもののよ […]

海が好きというよりは、海に込められた思い出がいとおしいのだ

海が好き──というよりは、海に込められた思い出がいとおしいのだ。 子どもの頃、はしゃぎ回ったあの海は、眩いほどの青色をしていた。 遠い故郷に帰って来たような懐かしい気持ちになる。 たった一言を書くために、何千枚もの原稿を綴ることがある。 思い起こしてみると、本当に書きたいことは、いつも『たった一言』 […]

幸せの感じ方と心の空白に気付くこと

“私には、私の愛を糧にして生きてくれる人が必要だった。 貪りもせず、無駄にもせず、その全てを自分の血と肉にしてくれる人が。 どんな人間にも、魂に空白がある。 プラトン風に言えば、人は自分の魂の片割れを求めて彷徨っているわけだが、その空白に気付かなければ、片割れにも出会いようがない。 言い […]

新年の夜明けに寄せて『曙光』と『落日』廻る光の物語

東向きの部屋に移り住み、昼夜逆転の生活をするようになってから、夜明けを目にすることが多くなりました。 私はそれまで『日の出』というものを見たことがなく、いつも頭上で燦燦と輝く太陽しか知らなかったのですが、初めて曙光を見た時、胸にしみいるような感動を覚えたものです。 山間を薄紫に染めながら、ゆっくり昇 […]

Finamor -至純の愛-

この世に残された最後の純愛は、道ならぬ恋という。 お互い、何の打算も駆け引きも無く、 ただ互いの魂だけを見詰めて、引かれ合うからこそ、 純粋に燃焼できるのかもしれない。 愛極まれば、死に至る。 それはまた人間に残された最後の神話でもある。 初稿:1999年11月28日

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