CATEGORY 哲学・随想

ニーチェ、マルクスなど、古今の哲学と随想に関する話題。

二度敗れた人に忠告する。三度目に火を求めぬように。『虱と農夫』イソップ寓話集

農夫が畠を耕していると、虱がこっそり咬みついた。二度までは耕作を止めてシャツの掃除をしたが、またも咬まれるので、再々仕事の手を止めなくてもよいように、シャツを火にくべた。私も二度敗れた人に忠告する。三度目に火を求めぬように、と。

生き甲斐を感じさせる『仕事』と苦役である『労働』の違い

人間の労働の種類は三つに分かれる。LABOR = 苦役としての労働 JOB = 職業、生業としての労働 WORK = 生き甲斐としての仕事。労働の価値は「量」ではなく「質」にある。『人間は労働を通して社会的存在になる。社会的存在とは、自分一人の世界の中ではなく、人々との交流の中に生きているという事である』

英雄的行為=自分の最高の苦悩と最高の希望とに向かって、同時に突き進んで行くこと『悦ばしき知識』

これも『悦ばしき知識』の一節です。 正直、ニーチェの説く生き方は、無茶苦茶キツイ。 そりゃもう生きることも闘うことも止めて、 ノンベンダラリと流された方が楽に決まってる。 だけど、それでは空しさしか残らない。 本当の悦びも勝利も無い、とニーチェは説いてる訳です。 ところで彼はシアワセだったんでしょう […]

創造する者とは、人間の目的を大地に打ち立て、大地に意味と未来を与えるもの 『ツァラトゥストラはかく語りき』

ニーチェ流に解釈すると、「天」はキリスト教的な、受動的な生の象徴であり、「大地」はままならぬ現世といったところでしょうか。 たとえこの世で不遇にみまわれたとしても、「天」の美徳に逃げず、「大地」にしっかり足を着け、生を肯定しつつ生きることを彼は説いています。 創造とは、単に「ものを創る」という事では […]

安逸な日常を疑え 『隣同士の蛙』イソップ寓話集より

隣同士の蛙が二匹、一匹は深くて道からも遠い沼に、もう一匹は道にできた小さな水たまりに住んでいた。沼の蛙がもう一方に、自分の側へ引っ越して来て、もっと楽しく安全な暮らしをするように、と勧めたが、こちらは、住み慣れた場所から離れがたい、と言って従おうとしなかった。そしてとうとう、通り過ぎる車に轢き殺されてしまった。

獣性のままに生きるか、善性に殉じるか イソップ寓話『善と悪』

イエスの言葉を聖なる教えとするなら、イソップ寓話は脈々と受け継がれてきた処世術のようなもの。 岩波文庫いわく『実は、歴史上の人物としてのイソップ(アイソーポス)が作ったと実証できる話はひとつもない、いわば「イソップ風」寓話集であるが、そこには、読み手の立場にょってさまざまな解釈が可能な、実に奥深い世 […]

『共産党宣言』労働の本質を理解し、自身も周りも幸せに 人と思想『マルクス』小牧治

マルクスの思想の真髄は労働者が資本主義社会における立ち位置を理解し、高い社会意識をもって仕事に取り組むこと。労働者が人として尊重され、各自の能力が社会に活かされる点にある。私たちは日常のささやかな改革を行うことで、自身も周りも幸福にすることができる。それが革命やイデオロギーよりも大切なマルクスの願いである。

『賃労働と資本』 自身の立場と権利を理解する 人と思想『マルクス』

生産システムの変革により労働者の救済を試みたマルクス。資本主義社会において、労働とは何か、賃金とは何かを、社会科学的に分析する。『すべてを疑え』の精神は現代の職場環境にも通じる。あなたは自分の労働が適正に報われていると思うだろうか。

疎外された労働『経済学・哲学手稿』の誕生 人と思想『マルクス』

働けば働くほど不幸に感じるのは何故か。自己実現としての労働、社会の一員としての尊敬を基軸に『人間は労働を通して社会的存在になる』の本質を解く。労働者を幸福にするには生産システムを改革せねばならないという、マルクスの思想の真髄がここにある。

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