何を得ても満たされない嫉妬と競争心 人間としての誇りはどこへ? 

オリアナはプリンセスのようなエリザベスに嫉妬し、持ち物でも生き方でも彼女に勝とうとするが、何をやっても満たされない。子守を口実にヴァルターに接近するが、逆に「良心に逆らってまで、あっちのルールに迎合しようとは思わない。自分がやらないことを言い訳するな」と諫められる。

きょうだいは平等に愛せるか 『北斗の拳』アサム王と三兄弟のエピソードより

親の目には平等でも、きょうだい間には歴然とした上下関係があるものです。弟より兄、妹よりは姉の方が一日の長がありますし、周りにも重く見られたいのが人間の性分です。そのように兄(姉)として頼られ、『格』を尊重されるからこそ、弟(妹)を慈しむことができるのです。

愛と死の世界・ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』に酔う / ルネ・コロ&カルロス・クライバーの名演

「この世を離れて私はあなたのものになる」愛は突き詰めれば死に至る、究極のエロスとタナトスを描いたワーグナーの傑作。元となったジョゼフ・ベディエ編 「トリスタンとイズー物語」 の抜粋も交えながらオペラの見どころと名盤を紹介。雑誌『音楽の友』に掲載されたコラムも掲載。

民意か、自己表現か 公共の芸術としての建築 ~デザインに現れるエゴと野心

富裕層向けの海洋都市の建設を急ぐ建築家と密かに面談したリズは、公共性を無視し、己の野望を遂げようとする心根に違和感を覚える。庶民の福祉は後回しなのかと問い質すリズに対し、メイヤーは利益の循環を説き、自身のデザインに社会的責任はないと返答。「百の理想を説いて聞かせるより、小切手一枚切った方が早いんですよ」とヴァルターの正義感を嘲笑う

生きる海は一つ 対立を超えて共存共栄の未来へ ~優遇される新興勢力と取り残される既存社会

導き手を失ったアステリアでは今後の海洋開発をめぐって意見交換会が開かれるが、優遇される新興勢力と忘れ去られる既存社会の間で激しい対立が起きる。平和を願うリズは論争を収めようとするが、議論はエスカレートするばかり。そこでヴァルターが助け船を出し、共存共栄を強く訴えかける。

庶民を顧みない開発会議と政治の現実 ~社会の分断と公人の無関心

社会の分断 世界平和の掛け声とは裏腹に、これから世界はますます分断し、相容れない階層 VS 階層の闘いになっていくだろうと思います。 人種や民族間の対立もそうですが、さらにその中で上流・中流・下流と分かれ、縦横に細分化していくのが未来の姿であろうと。 ある意味、上流・中流・下流の階層間争いの方が、人 […]

デザイナーの心 意匠と形 ~社会への思いやりが都市設計の基盤となる

指導者を失い、政治も混沌とする中、ヴァルターは自身の海洋都市『リング』のアイデアの是非を問う為、アンビルトアーキテクトの先鋭を訪れ、肝心なのはデザインに現れる心のフレームワークだと助言を受ける。都市をデザインすることの意味を考える中、多くの住民が暮らす水上ハウスの問題に気付く。

劇画家・池上遼一の妖艶な世界『近代文学名作傑作選』& 耽美傑作集『肌の記憶』

心卑しい天才絵師が、帝から命じられた「地獄変」の屏風絵を完成させるため、「世にも美しい女が火に焼かれて悶え死ぬところが見たい」と申し出たところ、帝の計らいで実現する。だが、絵師の目の前で火にかけられたのは、なんと彼が心から愛する一人娘だった……芥川龍之介をはじめ、山本周五郎、泉鏡花などの名作を官能的に描いた珠玉の短編集。

デザインとは精神の具象 アイデアの対極は『無』 無駄と決めつけずに考える

アンビルトアーキテクトの第一人者である社長と面談した彼は、実作されないデザインにも価値はある、肝心なのは精神の具象だと教えられる。自身のアイデアに一つの可能性を見出しながらも自信を持てない彼に、恋人は『アイデアの対極は無である』と示唆する。

>海洋小説『曙光』MORGENROOD

海洋小説『曙光』MORGENROOD

ニムロディウムという架空の金属元素を中心に、鉱業、海底鉱物資源、深海調査、海洋情報ネットワーク、建築&デザインなどをテーマに描く人間ドラマ。水深3000メートルに眠るニムロディウムの採掘は世界を変えるのか。生の哲学を中心に海洋社会に生きる人々の願いと攻防を描きます。Google Driveにて無料サンプルPDFも配布中。

CTR IMG