希望こそ人生の支え

現代は希望を持つのが難しい時代だと思う。
高齢化が進み、町から若い人が消え、経済も、少なくとも、80年代のような活気が戻ってくることはない。
私の世代は、スマホもない、ネットもない、エアコン付き子供部屋もない、ポータブルプレイヤーもなければCDすらない、ないないづくしから人生を始めて、社会の上昇気流の中で、一つずつ手に入れる楽しさを噛みしめながら大人になったけども、今は、あれもこれもあるけど、買えない、これ以上増えない、欲しくても手に入れることができない悔しさや惨めさを噛みしめながら、生きていかなければならない人の方が圧倒多数だと思うので。

希望というものは、気持ちが前向きであれば、勝手に湧いてくるものと思い込んでいる人も多いが、たとえようもない絶望においては、前向きどころか、希望さえ湧いてこないものだ。

そして、物事が順調にいってる時は、全く気にも留めないが、人間、希望が無ければ、到底生きてはいかれない。

将来に何の希望ももてない人生など、生きながらに死んでいるのも同じこと。

希望というのは、若者にとって最大の財産であり、人生の支えでもある。

恐らく、それは、財力よりも、学力よりも、何よりも大きい。

それが見えない人生は、まさに生き地獄という他ない。

ところで、ケニアの「いつ大きな大会に出られるか分からない状況でも、きつい練習を頑張っている皆さん」は、どうやって先に希望を見出しているのだろう。

なかなか多国の選手と本音で話す機会もないだろうけど、神野さんにはそういう情報も聞かせてもらえたらと思う。

メディア向けのインタビューなので、良い部分だけが切り取られているのだろうけどもね。(心でいろいろ思っても、公には言えない)

昨夏に続き、東京に向けてもケニアで合宿を敢行した。「(ケニアでは)みんな人生を懸けてやっていた。収入がなくて、いつ大きな大会に出られるか分からない状況でも、きつい練習を頑張っている。覚悟を持ってやっていたつもりだけど、もっともっと覚悟が必要。今の環境がどれだけ恵まれているか感じさせられた」と振り返る。

<中略>
これまで2時間10分切りの「サブ10」もなければ、優勝もない。五輪代表争いから遅れを取っている自覚はある。「100人に聞いたら100人が、大迫さんや(前日本記録保持者の)設楽さんに勝つのは難しいと思っていると思う」とする一方、こう続けた。「自分自身が自分自身を信じている。自分が自分を信じなくなったら終わり」。神野に一番期待しているのは神野自身。五輪という最高峰の舞台への登頂ルートは、自らの力で切り開く。

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。趣味はドライブと登山。