ファンキーの神様 アース・ウィンド&ファイアーの『セプテンバー』に酔う

今時、CDショップに出掛けても、『アース・ウィンド&ファイアー(Earth Wind & Fire)』の名前をデカデカと見かけることはまず無い。
ブラック・ミュージックに強い若い世代に聞いても、多分、知らないというだろう。

でも、70年~80代を肌で体験した世代は、『セプテンバー』と聞いただけで体が揺れる。

夜の遊び場と言えば「ディスコ」だった世代にとって、アース・ウィンド&ファイアー、そして彼らの代表曲である『セプテンバー』は、言うなれば時代の代名詞であり、二度と戻らない青春時代を思い起こさせる曲だ。

かの有名な出だし、『Do you remember ?』という問いかけは、まるで私たちが遠くに置き忘れた青春の輝きをもう一度振り返ってごらん……と語りかけているようだし、『Ba de ya, Ba de ya』のかけ声は、『Party on』とも聞こえ、その先に待ち受ける本物の人生のことなど何一つ思い馳せることなく、歌い、踊りしていたあの夜のパーティーの事を歌っているように感じる。

『September』の思い出は、まさに私たちの青春の思い出そのものであり、彼らのファンキーな輝きは時を超えて私たちの腰を振るわせずにいないのである。

聞くだけで幸せな気持ちになる音楽も珍しい。
この曲には、モーリス・ホワイトの敬虔で崇高な魂がそのまま映し出されているような気がする。

SEPTEMBER
Artist(Band):Earth Wind And Fire

Do you remember the 21st night of September?
Love was changing the minds of pretenders
While chasing the clouds away

Our hearts were ringing
In the key that our souls were singing
As we danced in the night,
Remember how the stars stole the night away

Ba de ya – say that you remember
Ba de ya – dancing in September
Ba de ya – never was a cloudy day

My thoughts are with you
Holding hands with your heart to see you
Only blue talk and love,
Remember how we knew love was here to stay

Now December found the love that we shared in September.
Only blue talk and love,
Remember the true love we share today

Ba de ya – say that you remember
Ba de ya – dancing in September
Ba de ya – never was a cloudy day

Ba de ya – say do you remember
Ba de ya – dancing in September
Ba de ya – golden dreams were shiny days

Some bells were ringing
Our souls were singing
Do you remember,never a cloudy day?

Ba de ya – say that you remember
Ba de ya – dancing in September
Ba de ya – never was a cloudy day

Ba de ya – say do you remember
Ba de ya – dancing in September
Ba de ya – golden dreams were shiny days

君は9月21日のあの夜を覚えているかい?
雲を追っているうちに
愛は心を偽る者の魂を変えた

僕たちの心が鳴り響く
僕たちの魂が歌う鍵の中で
あの夜 僕たちが踊ったように
どうか思い出して
星がどんな風に夜の闇を盗み去ったかを

Ba de ya  君が思い出したことを言って欲しい
Ba de ya  九月に踊ったこと
Ba de ya  あれは決して曇りの日ではなかった

僕の思いは君と共にある
君の心を抱きしめよう
君を見つめるために
青空だけが語り、愛する
どうか思い出して
僕たちがどんな風に愛の存在を知ったかを

今 12月になり
僕たちが9月に分かちあった愛を見出した
青空だけが語り、愛する
どうか思い出して
今日僕たちが分かち合う真実の愛を

Ba de ya  君が思い出したことを言って欲しい
Ba de ya  九月に踊ったこと
Ba de ya  あれは決して曇りの日ではなかった

Ba de ya 君が思い出したことを言っておくれ
Ba de ya  九月に踊ったこと
Ba de ya  黄金の夢は輝ける日々だった

いくつかの鐘が鳴っている
僕たちの魂が歌っている

モーリスさんに「Do you remember ?」と訊かれたら、覚えてなくても「ウン」と頷きそうですね。

さて、こちらは当時のディスコ・ブームを彷彿とさせる『レッツ・グルーブ』。まさに定番でした。
聞いていると、自然に腰が浮きますね(笑)

これまでもたくさんのアーティストが世界を語り、愛について歌ってきたけれど、「宇宙的な広がりを感じさせる」という点ではアース・ウィンド&ファイアがダントツに優れているように思う。

彼らの曲は、現代的な旋律にのせた「御巫の祈り」であり、「精霊の唄」であるといっても過言ではないだろう。

なぜかディスコ・ブームと一緒くたに考えられることが多いけれど、アース・ウィンド&ファイアは現代に降臨した『古代の神の声』なのである。

最後に、彼らのスピリットが凝縮されたような『Fantasy(邦題:宇宙のファンタジー)』をどうぞ☆

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EW&Fのまさに美味しい所どり。
これ一枚で彼らの魅力を堪能できます。
収録曲を眺めているだけで腰が浮きそうになるのは60年から70年代生まれですね(笑)

セプテンバー
レッツ・グルーヴ
宇宙のファンタジー
ブギー・ワンダーランド
ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ
アイ・ニード・ユー(モーリス・ホワイト)
メガミックス(ラジオ・エディット)

などなど、世紀のヒット曲が目白押しです。

QUOTE CARD

  • どんな高邁な理想も、言葉だけでは人は動かせない。 身をもって示して初めて、理想が理想としての意味をもつ。 その後、彼は死ぬまで父を忘れず、その生き様を指針にするわけだが、愛とは何かと問われたら、慈しむだけが全てではない。身をもって生き様を示す勇気も至上のものだろう。 誰でも犠牲は怖い。  自分だけ馬鹿正直をして、損したくない気持ちは皆同じだ。  だが、その結果、一番側で見ている子供はどうなるか、いわずもがなだろう。  言行の伴わない親を持つほど不幸なことはない。  たとえ現世で馬鹿正直と言われても、本物の勇気、本物の優しさ、本物の気高さを間近に見ることができた子供は幸いである。 どんな高邁な理想も、言葉だけでは人は動かせない。 身をもって示して初めて、理想が理想としての意味をもつ。...
  • 「創造的」というのは詩を書いたり、絵を描いたり、という意味ではありません。無の平原から意味のある何かを立ち上げることです。 より良く生きる為に、日々、考えること、実行すること、その全てが『創造』です。 どんなに小さくても、昨日よりは今日、今日よりは明日、少しずつでも歩みを進め、善きものを積み上げることを「創造的な生き方」と言います。 「創造的」というのは詩を書いたり、絵を描いたり、という意味ではありません。無の平原から意味のある何かを立ち上げることです。 より良く生きる為に、日々、考えること、実行すること、その全てが『創造』です。...
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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。
※ 現在、制作巣ごもり中につき、ほとんど更新していません。