ターミネーターの足音 / ジェームズ・キャメロンの映画より
天才・竹宮恵子の『地球へ・・』の先見性 ~コンピュータの支配する社会~でも書いているが、1977年から1980年にかけてこの作品が発表された時、「社会システムのみならず、人間の思考、行動、生き方まで支配するマザーコンピュータかぁ・・SFだなぁ(´д`)」と思ったものだが、あれから30年以上が経った今 […]
天才・竹宮恵子の『地球へ・・』の先見性 ~コンピュータの支配する社会~でも書いているが、1977年から1980年にかけてこの作品が発表された時、「社会システムのみならず、人間の思考、行動、生き方まで支配するマザーコンピュータかぁ・・SFだなぁ(´д`)」と思ったものだが、あれから30年以上が経った今 […]
南北首脳会談は1999年の映画の中では夢だった。なぜ韓国では『シュリ』が熱狂的に支持されたのか。興行成績でタイタニックも超えたアクション大作を画像付きで紹介。南北の川を自由に行き来する小魚シュリに願いを託して、北朝鮮工作員の女性と韓国情報部の恋人の愛と悲劇をスリリングな展開で描く。
エボラ・ウイルスをモチーフにしており、感染の経路、医療者の対応、実際に町で流行したらこれくらいの厳重警戒、隔離状態になる点を忠実に描いていますので、入門編としておすすめです。
むかーし、生物学科の知人に聞いたことがあります。 「猿山には何故イノシシがいるのか」 周知の通り、猿の社会は、幼稚園のママ集団と同じく、階級社会です。 弱い猿はいじめられ、動物園の猿山のように閉鎖された空間で飼育されていると、逃げ場を失い、ストレスから死んでしまうこともあるそうです。 ところが、そこ […]
SFスリラーの傑作『エイリアン』には性と生殖のメッセージも込められている。H・R・ギーガーのデザインを中心に、男性生殖器として蠢くエイリアンの不気味さ、胎内への侵入を試みる本能などを映画コラムとして紹介。女性航海士リプリーの真の恐怖とは何なのか、性的なモチーフから読み解く新感覚のレビューです。
今も松田優作が生きていたら、80年代と同じように人気を博しただろうか。今伝説として懐かしむからこそ、誰もが「いい映画だ」と惜しんでくれるのではないか。野獣が野獣らしく生きられたのは80年代まで。現代は野獣であること自体が罪と思う。80年代の空気を振り返りつつ、優作の魅力を振り返る映画コラム。
死刑囚の精神的アドバイザーを務めるシスター・ヘレンは、死刑宣告されたマシューと面会するうち、死刑が本当に解決策なのか疑問を抱くようになる。一方、我が子を殺された遺族は激しい憎悪をつのらせ、死刑にすべきとの態度を崩さない。死刑囚と遺族感情の間でヘレンは苦悩しながらも、最後までマシューに寄り添うことを決意する。
クラシック音楽をテーマにした映画と言えば、やたら高尚だったり、やたらシリアスだったり、こちらも身構える作品が主流で、「音楽は良かったけど、なんか疲れた」と感じることも少なくありません。その点、寄せ集めオーケストラのどたばたパリ公演の模様を描いた『オーケストラ』は、笑いあり、涙あり、の上質な映画。
声高に「アフリカは可哀相な国ですよ」「紛争ダイヤを買うことは悪いことですよ」と訴えるのではなく、それに巻き込まれた一般市民の悲劇に焦点を当てることによって、かえって問題提起に成功しており、見終わった後、宝飾店のショーケースに飾られたジュエリーの豪奢な輝きに苦々しい思いを抱く人が大半ではないだろうか。
バッファロービルは性倒錯ではない。自分自身を嫌って『変身』を望んでいる。推理の鍵となる女装ダンスの場面(被害者の生皮を被って鏡の前で全裸で踊る)に挿入された映倫のボカシのせいで、作品の本質までぼやけてしまった日本の劇場公開版に対する異議を動画と画像で説く。