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映画

21世紀の正義と教育 ヒーローとは何か 映画『ローガン』

長期間、連載の続いたヒーローものをどう終わらせるかは案外難しい問題と思う。 梶原一騎の『愛と誠』みたいに、「終わったものは、終わったの! 続編もスピンアウトもあるかい!!」みたいに、本編の『完』で永遠に終わる作品もあれば、だらだらだらだら無駄な展開を繰り返し、とってつけたようなエピソードで収入を繋ぐ […]

1982年 時代で読み解く『ブレードランナー』と愛のテーマ

この作品が作られた『1982年』は、東西冷戦下、ロシアではなくソビエト連邦の時代である。技術面では、インターネットもなければ、携帯電話もない(ガラケーさえ)、ようやく世界初のCDプレイヤーが登場し、TVはリモコンが普及して、「わぁ、すごい、チャンネルを変えるのにコタツから出る必要がないんだ」と喜んでいたようなレベルである。

売れない芸人の夢と悲哀『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ ~恋のゆくえ』

デイブ・グルーシンのお洒落なサウンドトラックをベースに、売れないジャズ・ピアニストの生き様と恋を描く。キム・ベイジンガーがグランドピアノにのって歌う演出は様々な分野でパロディ化され、映画史に残る名場面でもある。誰もが思う通りの成功を手にできるわけではないが、その中で泣いたり笑ったり、それでいいじゃないかと、それぞれの笑顔が答える良作。

ソウルとは自我の発露 映画『ドリームガールズ』

『顔がイケてないから主役を降ろされる』 そんな理不尽な目に遭ったら、誰でも怒り狂うし、馬鹿らしくてやってられないのが人情だと思います。 にもかかわらず、不遇を乗り越え、再び歌手として再起する実力派シンガーのエフィー(=ジェニファー・ハドソン)。 エフィーとは対照的に、美しい容姿に恵まれ、大衆受けする […]

上質な大人のラブロマンス ジェイソン・ステイサムの『ハミングバード』

ジェイソン・ステイサムって、アクションは上手いし、顔も上等だし、どこをとっても申し分のない、いい役者さんだな……とは思っていましたが、長い間、いまいち好きになれませんでした。 理由は、ジェイソン・ステイサムは、アクション映画に『薔薇とワイン』を持ち込むからです。 アクション映画というのは、零下10度 […]

幸福の80%はお金で買える 映画『マネーモンスター』

皆さんが預けたお金はどこにあるのでしょうか。昔は取引銀行に行って、金庫室を開けると、そこに金塊があったものでした。今は違う。皆さんが汗水たらして働いたお金は、光ケーブルの広大なネットワークの中を駆け巡る、エネルギー粒子でしかありません。なぜでしょうか。スピードを求めたからです。金融取引はスピードが命。他人との競争です。しかし速さだけを求めて突っ走っていると、パンクしてしまうことがあります。

法と支援の狭間 甘くない現実と愛の映画『チョコレートドーナツ』

どこかで社会問題が生じると、すぐ「支援」という言葉が飛び交うけれど、実際に支援の現場で、支援の必要な人たちに接していると、『善意』だけで物事は解決しない現実に直面し、言いしれぬ無力感や不条理感に陥るのが普通だと思います。 世間一般には何事も美談で語られ、都合の悪い現実からは目を背ける傾向がありますけ […]

>海洋小説『曙光』MORGENROOD

海洋小説『曙光』MORGENROOD

ニムロディウムという架空の金属元素を中心に、鉱業、海底鉱物資源、深海調査、海洋情報ネットワーク、建築&デザインなどをテーマに描く人間ドラマ。水深3000メートルに眠るニムロディウムの採掘は世界を変えるのか。生の哲学を中心に海洋社会に生きる人々の願いと攻防を描きます。Google Driveにて無料サンプルPDFも配布中。

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