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海洋科学と社会

この会社で働いていると胸を張って言えるのか ~経営者の倫理と法令遵守

海洋調査が進む中、ファルコン・マイニング社のファーラー社長が視察にやって来る。自社の従業員もモノとしか思わぬ態度に、あんたの会社に『わたしはマイニング社で働いています』と胸を張って答えられる従業員がどれだけいるんだとヴァルターは詰め寄るが、ファーラーは決して考えを変えようとしない。

人間の存在理由と深海の生き物 意味や役割があるから愛されるわけじゃない

潜水艇の耐圧殻から深海調査の実況に挑むヴァルターは、実況に耳を傾ける子供たちに深海のダイナミックな地形や世界観を語り、生きることに懐疑的なゾーイに理由などなくても生きることの尊さを説く。八代海の謎の海丘群やプチスポット火山の話題、実際の深海調査の模様を動画と画像で紹介します。

存在理由などなくても、とりあえず生きてみる ~自分を誇れるように~

一流IT会社に就職したものの、アッパーな雰囲気に馴染めず、周りから浮いてしまうプログラマのゾーイ。些細なことでヴァルターと口論になり、会社を飛び出してしまう。ゾーイと一緒にランチを取りながら、意味がなくても生きている深海の生物に喩えながら彼女を励ます。

生命を選別する宇宙開発 ~どの生物を残し、どの生物を見殺しにするか。人間の究極のエゴ

深海の調査が進む中、潜水艇の耐圧殻でノックス研究員が宇宙人コードについて尋ねる。宇宙の開発地で土着生物が発見された場合、何を保護し、何を見殺しにするか、人間の究極のエゴともいうべき法律だ。一方、新米パイロットのユーリは懸命にサンプリングに取り組みながら、意欲と連帯感を深める。

潜水艇パイロットの矜持 一生誇りに思えるように ~初めての深海調査

ウェストフィリア近海の海底鉱物資源に執着するロバート・ファーラー社長は自らが出資する開発公社を使ってメテオラ海丘の深海調査を指示する。お粗末なデータを前にヴァルターは有人潜航は時期尚早と疑問を呈するが、ファーラーの代理人であるオリアナは聞き入れない。初めての潜航を前に、不安に青ざめる新米パイロットにヴァルターはパイロットの矜持を説く。

学界に名誉の旗を立てるだけが学問か? 血塗られた貴石と科学者の誇り

ウェストフィリア探鉱に乗り出すファルコン・マイニング社の社長ファーラーの手には、稀少金属ニムロディウムを含む貴石ブルーディアナイトが握られている。それはかつて鉱物学者の恋人からダナに贈られたものだった。マイニング社の不正には学問でもって対抗すると、志の高い鉱物学者の父子だったが、ブルーディアナイトが原因で凄惨な事件に巻き込まれる。

意味が無くても、名無しでも、みんな生きてる ~君に深海を見せたい理由

潜水艇からの実況を条件にウェストフィリアの深海調査を引き受けるが、オリアナは彼の申し出を無視し続ける。それを同僚の女の子に話すと、誰も深海の実況など興味ない、何の意味があるのかと問いかける。「君は海のことをよく知ろうともせず、『面白くない』と切って捨てる。『面白くないこと』の先は見ようとしない」とヴァルターは反論する。

深海に眠る鉱物を探せ 海洋調査のオファーと資源探査の社会的意義

ウェストフィリア島と近海に眠る鉱物資源を探査する為、開発公社の命を受けてオリアナが深海調査のオファーに訪れる。鉱山会社ファルコン・マイニング社が出資する組織だけにヴァルターも調査の意義に懐疑的だ。一方、ウェストフィリア探鉱がもたらす利益と潜水艇の新米パイロットがおかれた立場を思い、ヴァルターはオファーを引き受ける。

One Heart, One Ocean 海に生きる人々の願い ~立場や思想を超えて

それぞれが利益や幸福を追い求めるにしても、共同体には一つの目標が必要だ。どんな社会を作りたいのか、何を目指すのか。だが、今のアステリアには個々を繋ぐ理念がない。そんな中、アニバーサリー・ケーキに描かれた『One Heart, One Ocean』のメッセージに目を見張る。これこそ海洋社会の未来を示す標語だった。

誰がアイデアを形にするかで、この世は変わる ~人の意思と品性がアイデアの価値を高める

どれほど優れたアイデアも、曲がった意思が働けば歪な世界を作り出すし、アイデア自体は優れなくても、善き意思がそれを優れたものに育てることもある。専門家だから、その道の権威だから、必ずしも優れたアイデアを生み出すとは限らない――真に優れたアイデアを持ちながら、恐れて口にできないヴァルターをリズが励ます。アイデアと世界の関わりについて。

>海洋小説『曙光』MORGENROOD

海洋小説『曙光』MORGENROOD

ニムロディウムという架空の金属元素を中心に、鉱業、海底鉱物資源、深海調査、海洋情報ネットワーク、建築&デザインなどをテーマに描く人間ドラマ。水深3000メートルに眠るニムロディウムの採掘は世界を変えるのか。生の哲学を中心に海洋社会に生きる人々の願いと攻防を描きます。Google Driveにて無料サンプルPDFも配布中。

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