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海洋科学と社会

46. 誰がローマのビジョンを描くか 重要なのはアイデアを社会に提示すること

社会の知的基盤として海洋情報ネットワークの構築を進めるヴァルターは区政の意見を聞く為に産業労働部を訪れる。企業進出や人口増大に伴い混乱する区政において一番大事なのは「誰がローマのビジョンを描くか」だと指摘される。コラム『プライドほど安い出費はない』と併せて。

3. 今成すか、永遠に成さないか ~決断と意思の強さが成功裏に導く

アステリアの大海原を前に、海中技術の困難を思い知ったアルは、長年かけて練り上げた海底鉱物資源の採掘計画について断念しかけるが、今成すか、永遠に成さないか(Nunc aut numquam)を自身に問いかけ、決意を新たにする。愚かな二番手は永久に一番手の尻をを舐め、何を見せても二番煎じと嘲られるだろう。

【作品詳細】 人はみな海底に眠る鉱物資源 ~いまだ光を放たざる曙光の物語

ニムロディウムという架空の金属元素を中心に、鉱業、海底鉱物資源、深海調査、海洋情報ネットワーク、建築&デザインなどをテーマに描く人間ドラマ。水深3000メートルに眠るニムロディウムの採掘は世界を変えるのか。生の哲学を中心に海洋社会に生きる人々の願いと攻防を描きます。PDFの無料サンプルも配布中。

干拓型海洋都市『リング』のプレゼンテーション 価値ある仕事と社会の礎

アイデアの是非が問われる中、干拓型の海洋都市『リング』のプレゼンテーションに立った彼は「ボルトを締める人の手にも意思がある」と社会の基盤となる庶民の誇りや意欲の重要性とについて説き、「信用こそ資本」と建設費に勝る価値を創出することを宣言する。

対立する二つの海洋都市のアイデアと庶民の不安 全ての人に分かりやすく

壮麗な海上都市『パラディオン』の建設計画が進む中、公共性や耐久性に懐疑的なヴァルターは干拓型の海洋都市『リング』を対案として提示するが、女性教師の言葉から、一般人にいまひとつアイデアが理解されてないことを知り。大衆の支持を得るには「全ての人に分かりやすく」が鍵だと気付く。

その負債、誰が支払うの? 謝って済むものではない巨大建設

ペネロペ湾開発のアイデアコンペで壮麗な円環の海上都市『パラディオン』が第一位に選出されたが、莫大な建設費用と維持費、富裕層向けの限定的な物件であることから反発も強く、政府の委員会では建設の是非を巡って議論が交わされる。簡単に取り替えや白紙撤回が許されない巨大建設のリスクと一般社会の率直な意見について。

今異議を唱えるか、永久に口をつぐむか ~苗木の死は森の死

アステリアの未来を占うペネロペ湾開発のアイデアコンペで下馬評通り海のヴェニスと謳われるメイヤーの海上都市『パラディオン』が一位に選出される。だがその公共性に懐疑的なヴァルターは質疑応答で異議を唱え、自身が考案する干拓型の海洋都市『リング』を対案としてぶつける。

何を得ても満たされない嫉妬と競争心 人間としての誇りはどこへ? 

オリアナはプリンセスのようなエリザベスに嫉妬し、持ち物でも生き方でも彼女に勝とうとするが、何をやっても満たされない。子守を口実にヴァルターに接近するが、逆に「良心に逆らってまで、あっちのルールに迎合しようとは思わない。自分がやらないことを言い訳するな」と諫められる。

民意か、自己表現か 公共の芸術としての建築 ~デザインに現れるエゴと野心

富裕層向けの海洋都市の建設を急ぐ建築家と密かに面談したリズは、公共性を無視し、己の野望を遂げようとする心根に違和感を覚える。庶民の福祉は後回しなのかと問い質すリズに対し、メイヤーは利益の循環を説き、自身のデザインに社会的責任はないと返答。「百の理想を説いて聞かせるより、小切手一枚切った方が早いんですよ」とヴァルターの正義感を嘲笑う

>海洋小説『曙光』MORGENROOD

海洋小説『曙光』MORGENROOD

ニムロディウムという架空の金属元素を中心に、鉱業、海底鉱物資源、深海調査、海洋情報ネットワーク、建築&デザインなどをテーマに描く人間ドラマ。水深3000メートルに眠るニムロディウムの採掘は世界を変えるのか。生の哲学を中心に海洋社会に生きる人々の願いと攻防を描きます。Google Driveにて無料サンプルPDFも配布中。

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