なぜファレル・ウィリアムスの『Happy』が心に残ったか……という理由が上に記した事です。
残虐画像などは掲載していませんのでご心配なく。
『ミニオン』とファレル・ウィリアムスの『Happy』
何を隠そう、わたくし、ミニオンの大ファンなのです。すべてが可愛く、すべてが愛しい。頭からパクパク食べたいくらい。
見ているだけで、幸せな気分になれます。
そんなミニオンの魅力をぎゅっと圧縮したようなヒット曲がファレル・ウィリアムスの『Happy』。
有志による日本語歌詞付きはこちら→https://youtu.be/brUH4yZyWhw
ビデオに登場する、私の好きな幸せさん。
映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』に挿入された『HAPPY』の場面。
やさぐれた独り者のグルーが、女性エージェント・ルーシーに好意を示されて、にわかに幸福感を覚える名場面。
それまで、どこか投げやりで、荒っぽい感じだったが、恋の予感に心も弾み、町中の人に優しくなれる。
ああ、恋の始まりって、本当にこんな感じ……と、観る人も懐かしく感じるのではないだろうか。
ミニオンは、子ども向けの作品に違いないが、その愛らしさは大人の心にいっそう響くものだ。
トコトコした歩き方。
意味不明の言語。
大人の目にはつまらない事でも、受けて、大笑いする感性。
制作者は、子どもの一挙一動、何気ない表情や仕草まで、非常によく観察していると思う。
ウォーターサーバーの場面など、何が面白いのか、大人にはさっぱり理解できないが、子どもって、本当にこんな感じ。
水がこぼれては笑い、舐めては笑い、ひたすら笑い続ける。
笑いこそ、子どもの栄養であり、幸福の原点。
ミニオンは大人の乾ききった心に活を入れる(?)作品なのだ。
ミニオンとHappyと斬首動画
It might seem crazy what I’m about to say…
(僕が言ってることは、クレイジーに見えるかもしれないが)
と前置きした上で。
この曲と動画が特に心に残ったのも、ISISによるジェームズ・フォーリー氏の斬首動画が世界を震撼させていた頃だったからだろう。
ミニオンとHappyと斬首動画を同列に語るのも躊躇われるが、どちらも私の中ではインパクトが大きかったので、やはり併せて書きたい。
どちらも地上の真実で、どちらも社会を動かす原動力に違いないから。
初めてネットのニュースで斬首動画を見た時、言葉にできない無力感を覚えたものだ。
誰がどのように平和の重要性を説いても、ありとあらゆる事を試みても、対岸では全く異なる価値観が人を裁き、世を支配し、先制をしかける。
20世紀末、湾岸戦争が勃発した時、日本でもやはり平和論が取り交わされたが、その中でも『一杯の井戸水をめぐって、日常的に殺し合うような民族に、平和を説いて聞かせたところで何の役にも立たない』という一文が今も印象に残っている。
実際、箸の上げ下ろしから冠婚葬祭まで、作法も価値観も共通している方が珍しく、家の中で靴を脱ぐ習慣のない人に土足がどれほど失礼にあたるか言って聞かせたところで、はあと首をかしげられて終わりだろう。まして政治経済となれば、いわずもがな。こちらの道理を言って聞かせたところで、対岸には通じない現実は、世知に長けた大人なら誰もが知っている。
にもかかわらず、平和の声を上げ、真の幸福を世界に伝播しようとするのは、どんな社会の機序なのか。
それは、善悪の基準に地域差や民族差はあっても、基本的に「笑顔」や「ぬくもり」は世界中の誰もが好むからだろう。
よほどひねくれた人でもない限り、「笑顔」を憎む人はない。
極悪非道のテロリストや麻薬王と称される人でさえ笑うぐらいだから、人間の根っこの部分は万国共通、「愛されたい」「認められたい」「笑いたい」といった欲求は宗教や民族を選ばず、心に響く。そこに効果を期待するのが『平和の叫び』であり、独裁者にも一抹の温情はあるものだ。そうでなければ、もっと大勢死んでいる。
ファレル・ウィリアムスの『Happy』も先進国のカスタマー向けの作品と思うが、対岸でも再生されているとしたら、大笑いだ。
対岸の主張によると、同胞の不幸はアメリカを主とする先進国のエゴイズムのせいだというが、それほど憎いなら、YouTubeも、Twitterも、Windowsさえも使うのを止めればいい。どんな目的であれ、先進国のITサービスを使い続ける限り、それは企業の利益になるのだから、何の意味もない。こっちの文化を批判しつつ、そのツールやサービスはがっつり使うというのは、どう考えても矛盾してないか。
何をどう主張したところで、世界的なITネットワークにおいては、こっち側もあっち側も一蓮托生なのだから、指導者もいいかげん気付いて欲しい。
何事も決して長続きしない、ということに。
ちなみに今から100年前、1918年は、第一次世界大戦が終結した年である。
それから100年の歳月が流れても、銃声は鳴り止まず、似たような過ちを繰り返して現在に至る。
果たして、100年後の2118年には、世界はどうなっているだろうか。
火星では有人基地の建設が始まり、レプリカントが人間にかわって重労働を引き受けるようになっているだろうか。
案外、ホーキンスの予測は正しく、21世紀末には人類社会が滅びるとしたら、私たちは誰の為に『Happy』を歌えばいいのだろう?
無駄と知りつつも、平和を願う人々は、Happy、Happy、Happyと歌い続ける。
その声が、絶望と無気力と圧政と自粛の中で途絶えた時こそ、テロリストは勝利し、世界終末のカウントダウンが始まるに違いない。
Happy – Pharrell Williams 歌詞と和訳とちょっとした解説
http://caffe.takat33.com/2014/05/happy-pharrell-williams.html
↑こちらの歌詞を見れば、斬首動画とHappyの関わりが理解できる。
関連アイテム
笑福亭鶴瓶師匠の吹替は賛否両論あるようだが、私は非常に気に入ってる。
どこか素人っぽい語り口調と、とぼけた声色が、グルーの雰囲気にマッチしてるから。
女の子を演じた芦田愛菜ちゃんの声の演技も可愛いし、個人的にはやはり第一作目の『月泥棒』が一番好き。
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女エージェント、ルーシーとのロマンスと『Happy』の名場面が素晴らしい危機一髪もおすすめ。
ミニオンがいっぱい出てくるので、ミニオン好きにはたまらない(;´Д`)ハァハァ
怪盗グルーのミニオン危機一発 (吹替版) (Prime Video)
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Spotifyのサウンドトラック
『Happy』が収録されている『ミニオン 危機一髪』のサウンドトラック。Happy以外にも、CeeLo Green の『Scream』もおすすめ。
こちらは『ミニオン 月泥棒』のサウンドトラック。エンディングに流れる、ロビン・シックの『My Life』もおすすめ。こちらも清々しい気分になれます。
こちらは私の作成したMinionsの音楽リスト(*^_^*)
経時的に並んでいます。