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文芸・評論

育児放棄された三兄弟の行く末 『カラマーゾフの兄弟』随想 (3)

彼らは既に父親に殺された息子たちであり、その代わりとなるものを修道に見出したアリョーシャを除いては、いずれも父=神不在の人間である。現実に生じる父親殺しの種をまいたのは、他ならぬ父親自身であり、ドミートリィもイワンも育児放棄された時点で正道から見放されたといえなくもない。

現代の精神的指導者『カラマーゾフの兄弟』随想(2)

長老とは、すなわち、あなた方の魂と意志を、自分の魂と意志の内に引き受けてくれる人にほかならない。いったん長老を選んだならば、あなた方は自己の意志を放棄し、完全な自己放棄とともに、自分の意志を長老の完全な服従下にさしだすのである。

社会主義と宗教『カラマーゾフの兄弟』随想(1)

『罪と罰』もそうだが、本作にも「神の在・不在」をテーマにしたエピソードが繰り返し登場する。その中で、ドストエフスキーは存在するとも存在しないとも断言してないが、結局のところ、人は『それ』を求めずにいない……というのが彼の解釈ではなかろうか。

現代に生きる『カラマーゾフな人々』

ドストエフスキーというと、「長い」「暗い」「くどい」「難解」、長編を読み慣れてない方にはひたすら眠くて退屈な作品でしかないと思います。 実際、人類史に残るクライムストーリー『罪と罰』も、あっと驚くトリックがあるわけでもなければ、ジェイソン・ステイサムのようにお洒落な刑事が出てくるわけでもない。ひたす […]

かもめのジョナサンと群れを愛そう

先日、カフカの『審判』を読み始めたものの、途中で真綿で首を絞められるような息苦しさを感じ、挫折。(そもそもカフカの作品に幸福感を求めてはいけない)。 その代わりに選んだのが『かもめのジョナサン』だ。 かもめのジョナサンといえば、一人群れから離れ、『極限速度』を追い求める、元祖・意識高い系。 「一族の […]

>海洋小説『曙光』MORGENROOD

海洋小説『曙光』MORGENROOD

ニムロディウムという架空の金属元素を中心に、鉱業、海底鉱物資源、深海調査、海洋情報ネットワーク、建築&デザインなどをテーマに描く人間ドラマ。水深3000メートルに眠るニムロディウムの採掘は世界を変えるのか。生の哲学を中心に海洋社会に生きる人々の願いと攻防を描きます。Google Driveにて無料サンプルPDFも配布中。

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