考えるより、まず生きる

物事に行き詰まっている人、変わりたいのに変われない人、不満だらけの人、その一歩が踏み出せない人。

多分、行動より、理屈が先に走るんじゃないかと思います。

仕事をするにも、お稽古に通うにも、自分も納得し、周囲も納得する看板を掲げてからでないと、動かない。

イソップ童話に「すっぱいブドウ」のたとえがありますが、何を始めるにも言い訳探し、リクツ探しに走る人って、自分の欲しいブドウにチャレンジするのではなく、「皆が美味しいと太鼓判を押すブドウ」を確実に取って、やっぱり自分は正しいと思いたい部分があるんじゃないでしょうか。

イソップのキツネは、「あのブドウが欲しい」と思い、上手くとれなかったから、「あのブドウはどうせ酸っぱいんだ」といって去って行く。

でも、後者は、自分がどのブドウが欲しいのかすら分からない。「あのブドウが欲しい」と言えば、みなが「なるほど」と賛同してくれ、失敗しても「それなら仕方ない、君のせいじゃない」と納得してくれる。そういう『ブドウ探しの段階』でウロウロしてるから、イソップのキツネのように、ブドウに向かってジャンプすることもない。だから傍から見れば「何も変わらない人」に映り、自分でも「何もしてない」ような気がして、ますます自己嫌悪に陥るのだと思います。

でも、「生きる」ってことは、万人が納得するような人生を送ることではないです。

自分の欲しいものに向かってチャレンジすることです。

「何のため」とか「どうしたら」なんて考えても、答えは出てきません。

「恋愛とはこういうもの」「人生とはこういうもの」という自分なりの主義主張を打ち立てたところで(他人に批判されることのない)、必ずしもそれに見合うものが得られるとは限らないし、そもそも、自分の欲するものが分からない状態で幸せなど掴みようがないのです。何が幸せかは、自分の本心にしか分からないからです。

最初に求めるものがあり、その次に行動がある。

立派なリクツはあなたの頭の中にだけあるもので、リクツが素敵な恋人や、やり甲斐のある仕事を連れてきてくれるわけではありません。

それを得たい時、人は人の集まりに顔を出し、とりあえず面接に出かけるのです。

考えるより、まず生きる。

ずっとリクツを練り続けても、完璧な人生にはなりません。

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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。趣味はドライブと登山。