『フランダースの犬』に対するベルギー人の価値観

日本では名作アニメとしても超有名な『フランダースの犬』。

だが地元ベルギーではさっぱりらしい。

なぜなら、ネロ少年は十五歳の割に(日本のアニメでは子供のように描かれていますが、原作では十五歳の立派な少年です)自立心に乏しく、“愛犬と一緒に好きな絵の前で野垂れ死に”というのは、余りにお粗末な最後というのが、ベルギー国民の率直な意見だからだそうだ。

貧乏だろうが、泥棒扱いされようが、十五歳にもなれば、自分で人生を切り開き、逞しく生き延びねばならない。それがベルギー国民の価値観だ。

母性の国、日本では、皆がネロ少年の悲劇に涙する。だが、海の向こうには、それを惰弱と見る父性の国もある。そして、今の日本に欠けているのは、そうした厳しさであるような気がする。

ちなみにワタシ、タオル一本、洟と涙でおしゃかにしました。

でも「十五歳」という設定には正直ビックリした。

「ネロって、もう大人だったのね」 ──アロア

2000/03/02のメモ書きより

*

この「あとがき」が書かれていたのは、確か新潮文庫だったと思うのですが、最新版では別の人のあとがきに変わっているかもしれません。

上記は図書館で借りた時に書いたメモ。

 フランダースの犬 (新潮文庫) (文庫)
 著者  ウィーダ
 定価  ¥ 432
 中古 70点 & 新品  ¥ 1 から
 5つ星のうち 4.6 (23 件のカスタマーレビュー)

QUOTE CARD

  • どんな高邁な理想も、言葉だけでは人は動かせない。 身をもって示して初めて、理想が理想としての意味をもつ。 その後、彼は死ぬまで父を忘れず、その生き様を指針にするわけだが、愛とは何かと問われたら、慈しむだけが全てではない。身をもって生き様を示す勇気も至上のものだろう。 誰でも犠牲は怖い。  自分だけ馬鹿正直をして、損したくない気持ちは皆同じだ。  だが、その結果、一番側で見ている子供はどうなるか、いわずもがなだろう。  言行の伴わない親を持つほど不幸なことはない。  たとえ現世で馬鹿正直と言われても、本物の勇気、本物の優しさ、本物の気高さを間近に見ることができた子供は幸いである。 どんな高邁な理想も、言葉だけでは人は動かせない。 身をもって示して初めて、理想が理想としての意味をもつ。...
  • 「創造的」というのは詩を書いたり、絵を描いたり、という意味ではありません。無の平原から意味のある何かを立ち上げることです。 より良く生きる為に、日々、考えること、実行すること、その全てが『創造』です。 どんなに小さくても、昨日よりは今日、今日よりは明日、少しずつでも歩みを進め、善きものを積み上げることを「創造的な生き方」と言います。 「創造的」というのは詩を書いたり、絵を描いたり、という意味ではありません。無の平原から意味のある何かを立ち上げることです。 より良く生きる為に、日々、考えること、実行すること、その全てが『創造』です。...
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この記事を書いた人

石田 朋子

文芸愛好家&サブカルチャー・ファン。主に70年代~90年代の作品に思い入れがあります。寺山修司の名言『詩を作るより、田を作れ(揶揄)』をモットーに、好きな作品を次代に伝えることを目標にしています。海外在住につき、現代日本とは相容れない所がありますがご容赦ください。
※ 現在、制作巣ごもり中につき、ほとんど更新していません。