CATEGORY 小説・評論

古今東西の名作や好きな作品をピックアップ

「独身のほうがいいとおっしゃる方は、なかなか考えを変えてくださらないし」

さて、この台詞は、誰の作品でしょうか。 正解は、ゲーテの『ファウスト』(悲劇第一部 (中公文庫) )です。 翻訳は、今や絶版となってしまった手塚富雄・訳。(参照→文学への愛は時代を超える 手塚富雄のあとがきより 上記だけ見たら、ほとんど現代小説か、どこぞのライフハック系の小説仕立てという印象。 ちな […]

知見は時に絶望しかもたらさない フランツ・カフカの『ロビンソン・クルーソー』

幸せに生きるコツ――なりふり構わず ロビンソン・クルーソーが島のもっとも高い一点、より正確には、もっとも見晴らしのきく一点にとどまりつづけていたとしたら―― 慰めから、恐怖から、無知から、憧れから、その理由はともかくも――そのとき彼はいち早く、くたばっていただろう。 ロビンソン・クルーソーは沖合を通 […]

「親 死んでほしい」「親 殺したい」で検索する人が多いので 電子書籍版

河合隼雄の名著『家族関係を考える』とギリシャ悲劇『オイディプス』をベースに精神的な親殺しと子どもの自立について綴る電子書籍の案内。反抗期の子どもの内側で何が起きているのか、なぜ心の中で親殺しを達成しなければならないのか、「自立(親離れ)は罪ではない」という観点から、物理的・精神的に距離をおく意義を考察。子どもと親、二つの視点から克服の道を探ります。

土木は国家の礎 宮崎学の『談合文化』日本を支えてきたもの

昨今、よくいわれている「モラルの低下」というものだ。それは単に従事者の人間性の問題ではなく、突き詰めれば、『自尊心』にかかわることである。自分がモノみたいに扱われて、どうしてモチベーションが上がるだろう。世間から見下され、金銭的にも、社会的にも、何も得るものがないと思えば、意欲も削がれるし、責任感もなくなる。人間が一本のボトルを締めるのは、「ルールで決まっているから」ではなく、「そこに誇りを感じるから」だ。

鉱業問題が手軽に分かる『コルタン狂想曲』と『ブラッド・ダイヤモンド』

鉱業問題の根の深さについて考えたことがありますか? 日本ではもっぱら原子力発電や代替エネルギーの問題が取り沙汰され、金属資源がクローズアップされることは少ないですが、こちらも同じくらい深刻であり、方々に歴史的悲劇を引き起こしている要因でもあります。 日本の金属資源に関しては、JOGMEC 独立行政法 […]

かもめのジョナサンと群れを愛そう

先日、カフカの『審判』を読み始めたものの、途中で真綿で首を絞められるような息苦しさを感じ、挫折。(そもそもカフカの作品に幸福感を求めてはいけない)。 その代わりに選んだのが『かもめのジョナサン』だ。 かもめのジョナサンといえば、一人群れから離れ、『極限速度』を追い求める、元祖・意識高い系。 「一族の […]

にほん昔話と日本人の懲罰好き

外国の絵本を眺めていて、つくづく思うことがあります。 日本昔話は、やたら懲罰的なストーリーが多いということ。 『かちかち山』『おむすびころりん』『さるかに合戦』『はなさかじじい』『舌切り雀』……etc。 いずれも「良いおじいさん(おばあさん)」と「悪いおじいさん(おばあさん)」が登場して、最後は必ず […]

1 2 3 4