宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と蠍の火 ~まことのみんなの幸のために

「どうしてわたしはわたしのからだを、だまっていたちにくれてやらなかったろう。そしたらいたちも一日生きのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらんください、こんなにむなしく命をすてず、どうかこの次には、まことのみんなの幸のために私のからだをおつかいください」蠍の想いは燃えるような赤い星に昇華する。優しさと気高さがぎゅっと凝縮されたような名場面。

父の死を見つめて スティングの『ソウル・ケージ』&『ワイルド・ワイルド・シー』

親とは自分が辿る道であり、死んでも切り離せぬ宿命でもある。父親をモチーフにしたスティングの新作は、やんちゃなThe Police時代の面影や、その後のJazzyな路線とは全く異なるものだ。死ぬまで小さな港町ニューキャッスルから出ることのなかった父の人生に思いを馳せながら、スティングが歌い上げる魂の叙情詩。

生命は道を探し出す スピルバーグの映画『ジュラシック・パーク』

化石に閉じ込められた蚊の胎内から恐竜の血液を採取し、現存する爬虫類のDNAと掛け合わせて、恐竜を現代に蘇らせる。夢のテーマパークはコンピュータシステムで完全管理され、安全に見物できるはずだった。だが巨利に目がくらんだ職員が恐竜のDNAを持ち出そうとしたことから、システムに綻びが生じ、恐竜たちが暴走しはじめる。

ブルーレイ画質が明かす特殊メイクの芸術 ~こんな凄いものを作っていた『遊星からの物体X』by ジョン・カーペンター

ぶちゅぶちゅ、ぬるぬるの特殊メイクで有名なロブ・ボッティンの職人技がようやく明らかになったブルーレイ画質。1982年の公開当時は分からなかったクリーチャーの凄さを画像でお届け(閲覧注意)手作りならではのリアルな質感をお楽しみ下さい。動画の案内あり。

宇宙の片隅の一期一会 ~発見は己の内側からやって来る

深海調査の視察に訪れたファーラー社長は「深海で何を目にしても、見て見ぬ振りをしろ」とヴァルターに迫る。科学の良心の狭間で揺れる彼に、元上司のランベール操縦士長は「その場に行けるのは一度きり」と宇宙の片隅の一期一会の大切さを説く。

権力に折れるか、科学の良心に従うか ~学説も金で買える時代だよ

深海調査が順調に進む中、一人のスタッフが画像データの改竄を指摘する。そこにはウェストフィリア島の真実が隠されていた。調査の出資者でもあるロバート・ファーラーは「深海で何を見ても見なかった振り」を強要し、ヴァルターは科学者の良心から反発するが、ファーラーは学説も金で買える時代と脅迫する。

スネーク・プリスキンにカルトな愛を捧ぐ ~映画『ニューヨーク1997』リメイクの噂に寄せて

1980年代に製作され、今なおカルトな人気を誇る『ニューヨーク1997』。「スネークと呼べ」が決め台詞の犯罪の帝王を演じたのはジョン・カーペンター監督に見出されたカート・ラッセル。現代のアクション大作のような派手さはないが、手作り感覚のセットや音楽が味わい深く、反権力のアンチヒーローのどんでん返しもエッジが効いている。やさぐれた海賊みたいな魅力満開の傑作。

この会社で働いていると胸を張って言えるのか ~経営者の倫理と法令遵守

海洋調査が進む中、ファルコン・マイニング社のファーラー社長が視察にやって来る。自社の従業員もモノとしか思わぬ態度に、あんたの会社に『わたしはマイニング社で働いています』と胸を張って答えられる従業員がどれだけいるんだとヴァルターは詰め寄るが、ファーラーは決して考えを変えようとしない。

バルタサル・グラシアンの成功の哲学 人生を磨く永遠の知恵

17世紀から今日に至るまで、ニーチェやショーペンハウアーといったヨーロッパの知識人に読み継がれた『知恵の書』。『人づきあいの知恵』『自分づくりの知恵』『仕事に関する知恵』『友情を育てる知恵』『ライバルに差をつける知恵』『人から愛される知恵』『ツキと幸運を呼び込む知恵』『よりよい人生を送る知恵』など読みやすい人生訓。

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